「好き」を言語化する技術

”すごく感動したのに「おもしろかった」しか言葉が出てこない…!”

この帯の言葉に惹かれて本を購入。

感情の理由を具体的に考える、という観点はすでに持っていたのだけど、その考えるポイントについても言及されてたのが(私にとっての)良かった点。

備忘録としてサマっておく。

 

 

 

 

大事なのは自分の言葉をつくること

SNSなどで世の中に素晴らしい文章があふれてて、人が書いた文章を読むとそれが自分の感想だと思ってしまう。だからまずは自分の力で言葉を紡ぐことが大事。

 

クリシェ」に注意

ありきたりなシチュエーション。ありきたりなセリフ。ありきたりな言葉。こういったものをフランス語で「クリシェ」というらしい。例えば、「泣ける」「やばい」「考えさせる」など。なぜこのようなクリシェに注意かというと、これを使うとそこで思考停止してしまうため。もう一段深堀が必要。

↑ドキっとした・・・まさに私のことだ。「考えさせられる」なんて便利な言葉すぎて頻繁に使っているので注意しよう。というか注意しているけどそのあとの言葉が出てこないから「考えさせられる」で逃げているような気もする。

 

自分にことばをつくるための3つのプロセス

①良かった箇所の具体例を挙げる

 言語化=細分化。感動のオリジナリティは細かさに宿る。

②感情を言語化する

 <どういう感情>を抱いたのか、<なぜその感情>を抱いたのか、を考える。

③忘れないようにメモをする

 XX(要素)が●●(感情)だったこと。なぜなら△△(原因)だったから、という形でメモするとgood

 

なぜその感情か、の深堀の視点

・ポジティブな感情の場合、その要因は「共感」か「驚き」のどちらか

「共感」とは、すでに自分が知っている体験や好みと似ているということ。「驚き」とは、今まで見たことのない意外性を感じるということ。

 共感の場合…自分の体験や自分の好きなモノとの共通点

 驚きの場合…どこが新しいのか

を考えると要因が見つけやすい

 

・ネガティブな感情は「不快」か「退屈」が要因

「不快」とは、心がざわざわする、嫌な気持ちになる、気分が悪い、などの際立った感情。「退屈」とは、面白くなかった、よくある感じだった、など際立ったものがないことへの失望。

 不快の場合…自分の嫌な体験や自分がすでに嫌いなモノとの共通点を探す

 退屈の場合…どこがありきたりだったのかを探す

 

言いたいことを言う前に「相手との情報格差を埋める」

これもちょっとグサッときたな。気を付けよう。ちなみに情報格差をうめる方法は次の3つ。

①相手の知らない情報を補足

②相手の興味ある情報に合わせた譲歩

③相手の興味のなさに言及

 

書き始める前にやること

①誰に向けた文章なのか

②何を伝えたいのか